出会いのきっかけは一目惚れ
スピードこそ遅くなったが、歩みを止めようとはしてくれない。しつこく追いすがる。
「ほんとに一目惚れしちゃったんですよ」
「何かの勧誘ですか?」
「違う違う、勧誘じゃないよ。可愛いなと思って」
「なんか軽~い」
まんざらでもなさそうな雰囲気はある。
「普段は何してる人なんすか?」
「普通のO1です」
「マジで。可愛いですね」
「ありがとうございます」
「買い物終わってからでいいから、ちょっとだけお茶しましょうよ」
「え―、別に今でもいいですよ」
いいんかい!
彼女は某外資系企業に勤めていたが、最近リストラされて別の外資に入社が決まったばかりらしい。
「でも本当はウェディングプランナーになりたいから、今はその学校にも通ってるんだよね」
「ずいぶん頑張ってるね。彼氏はいないの?」
「半年前に別れたのが最後で、いまはいないですね」
聞き役に徹していると、次第に恋愛相談のような雰囲気になってきた。悪くない流れだ。
「こんな出会いもあるってことで、仲良くしてよ」
「そうですね―。なんか軽い人だと思ったけど、意外と真面目そうだし」
「俺、真面目だよ? こんなナンパみたいなことしたことないし」
「うそっぽい」
「ホントホント。でも冗談抜きで一目惚れだったんだよね」
「何がそんなよかったんですか?」
「まあ、見た目と雰囲気だよね」
「ふ―ん」
笑顔が浮かんだ。これまた素敵だ。マジで付き合いたいかも。別れ際に交換したメアドには、30分後にすぐ着信があった。『今日はどうもありがとうでした。また相談に乗ってくださいね(笑)』
3人とも90点以上の美女なので、もちろんそこそこのモテ人生を歩んできたようだが、面と向かって一目惚れしたと告られたことは過去になかったそうだ。
だから嬉しかった、とまでは誰も言ってくれなかったし、今でも怪しいと思っているかもしれないけど、お付き合いのキッカケになったことは確かだ。
皆さんも勇気を出して口にしたほうが絶対にいい。
でなければ、いま目の前を通り過ぎたあの美女には、もう二度とお目にかかれないのだから。
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2011年10月17日 | コメント/トラックバック(0)|
カテゴリー:一目惚れナンパ作戦

